旅が好きかと聞かれたら、ふつうと答える
今週のお題「遠くへ行きたい」
長年Yahoo!ブログのユーザーだったので、まだこちらでどんなことができるのかが分かっていない。新着記事ってどうしたら見られるんだろう、とか、そんな初歩的なことからつまづいている。
しかし、 はてなブログにははてなブログの流儀がある(はず)。
とりあえず、はてなブログには「お題」というものがあることをしったので、ものはためしで、お題に沿って書いてみよう。
今回のテーマは、
「遠くへ行きたい」
か……。うーん、たしかに遠くに行きたい欲、今までになく高まってるかも?
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旅が好きかと聞かれたら、ふつうだ。
自分から計画することはほとんどなくて、たいてい人に誘われて、ほいほいとついていく。誘われれば二つ返事で行くから、どちらかといえば好きなんだと思うが。
だから自分からここに行きたい!というのがなくて、
どちらかというと海は苦手なのに、気がついたら南国ビーチに何回も行ってる。
どれも全く違っていて、きれいだったなあ。
相変わらず船酔いはするし、泳ぐのはへたくそだけど、おかげで数年に1度はビーチに行かないとそわそわするようになった。
海の中には、ふだん自分が生きている世界とはちがった世界がひろがっている。色とりどりの魚たち、まとまって泳ぐ魚の群れ、ゆうゆうと旋回する大きな魚。サンゴの森、巨大な貝。
あまりにも現実離れした美しさで、夢をみている気分になる。
何時間だって見ていられる。
海の中は静かだ。まわりに人がいなくなったように感じるほど。
遠近感がつかめないから、手を伸ばしても魚にはさわれなくて。
ふしぎだなあ、と空振りした手を見つめたりして。
ゆら〜ゆら〜と漂ってるとたまにサンゴにぶつかって、夢から醒めるんだけど。そうするとふつうに膝を擦りむくし、へたをすると血が出る。
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だから、ひとり旅というものはほとんどしたことがない。
もし自分が率先して旅に出るとしたら、どこを選ぶだろう。
昔から憧れている場所がひとつある。
小学生の頃、さだまさしの「風に立つライオン」という歌を知ってから、ずっと憧れている。
ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが
一斉に翔び立つ時 暗くなる空や
この部分を読んだとき、自分の中で想像した光景があまりにも美しくて、何年経ってもこころに焼き付いて離れない。
映像で見たわけでもないのに。
さだまさしの言葉には力がある。そんなに多くを語っているわけではないのに、アフリカの大地とちっぽけな人間の対比があざやかに示され、どうしようもなく胸を打たれる。
そんなenormousでvastな自然の中に、身を投じてみたい。
そういう経験って、どれだけバーチャルな世界が充実しても、実際に行かないとできなさそうだ。
そういえば最近ではフラミンゴの数も激減したときくけど、どうなんだろう。
ケニアの都市開発もだいぶ進んで、自然への影響も出ているんだろうか。
世界には想像もできない世界がたくさん待っていて、生きている間に、少しでも見られたらいいなと思う。
もしかしたら、まさに今失われている途中かもしれないと思うと、すこし焦る。
はやく安心して海外旅行に行ける日がもどってきますように。
アフリカの人たちへの被害も最小限で済みますように。
一刻も早く、ワクチンや治療薬が安価で出回りますように。
そんな祈りを込めながら。
遠くへ行きたい、にまつわる個人的な欲望について書いてみた。