夏は少年少女の季節である
夏が来た。
と言ってもよさそうな、よく晴れた日曜日。
こんな日は、部屋にいるのがもったいない。
外を見れば、山の緑が前より明らかに濃くなっている。
夏だ!太陽だ!
とはしゃいでいるかのようで、そんな山を見ていたら、いてもたってもいられなくなった。
圧倒的な緑に囲まれたい。
川沿いの道は、ほどよく曲がりくねっていて、ドライブにもってこい。
上流に行けば行くほど、両側の木々がおおい茂ってきて、緑のトンネルがずっと続く。
きれいだなー
きもちいいなー
うっかり見とれてしまいそうな自分を戒めながら、上機嫌で運転していると、たまに後ろからつめてくる車がある。そんなときは、抜かしてもらうに限る。さっさと路肩にとめて、先に行ってもらう。だいたい、すぐに見えなくなる。
こんなきれいなのに、もったいない。
余計なお世話か。
今日は、これまで足を伸ばしたことのない上流の方まで行ってみた。
適当なところに車を止めてみれば、子どもたちが水浴びをしていて、のどかな光景が広がる。
伸びた雑草をかきわけるようにして、わたしも川の方まで降りてみた。
あ、へびいちご!
これはなんていう花だろう。
ほうれん草みたいだけど、食べれるのかな。
草むらを歩いていて気づいたが、完全に服装を間違えた。スカートだと、肌に草がちくちくあたるのが痛い。子どもの頃は土手だろうと砂利の上だろうと裸足で歩いていたのに、いまでは柔らかな草の穂さえ、刺激として強すぎる。
日焼けしていない、もやしみたいな足。
色白というか、病弱。
軟弱な肌になってしまったのがくやしくて、へっちゃらな顔をしてずんずん歩いてみた。
そうしたら、そのうちなんてことないような気がしてきて。
ああ、裸足になったら気持ちいいだろうなあ、なんて。
夏が来れば、少年時代を思い出す。
川ではしゃいでいる子どもたちは、まさに少年時代を謳歌しているところ。
いい思い出をたくさん作れよ〜。
心の中でエールを送るけど、きっとこれも余計なお世話。
そうそう、帰りにカフェによったら、ユスラウメという珍しい実を食べさせてもらった。
はじめてなのに、なんだか懐かしい味。
さくらんぼともグミとも違う。なんだろう。
童心に帰った日曜日。
ブログ2日目、明日もいいことありますように。